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2007年7月。

仕事終了直後にオフィスを出てそのまま渋谷へ。いつもの坂が待ち構えている。
坂の途中のコンビニでミネラルウォーターを買い、そのまままた坂をのぼる。
この季節、ワイシャツの袖をまくっても汗が出てくる。
坂の上にあるオフィスビルからは、仕事帰りのサラリーマンたちが嬉しそうな顔をしてこんな会話をしている。“今日はどこで飲みましょうかね?。ああ疲れましたね?。”
通りすがりに聞こえる会話がなんとも羨ましい。

あるビルの自動ドアが開き、急いで冷房のきいた部屋に入ると優しい顔をしたカナダ人の先生が待っている。“今日の一日はどうだった?さあさっそく始めよう。”

エッセイを誰かに書いてもらう人もいるそうだが、自分で書いたものでないと面接で説明できないし文章表現や単語の使い方でレジュメ(履歴書)等と齟齬が生じると思い、書きまくった。
プリンストンレビューに通ったのは、楽な道を選びがちな自分だからスケジュールと時間を確保するため。

しかし、渾身のエッセイは何度となく白紙に戻される。 

先生:“これ問題に答えてないから削除しない?”

自分:“(げ、まじかよ。)ok。でも自分はこういう意図でこういうポイントを伝えるべく、ごちゃごちゃごちゃ。”

先生:“それ的を得てないしロジカルじゃないよ。しかも国際的なMBAでこんな話、誰でもやってることだからアドバンテージにならないね。次回までにもう一回書き直しね。いい?”

自分:“はいぃぃ。。。”

帰りの銀座線は渋谷が始発なのでいつでも座れる。だからいつも赤ペンだらけになった、数時間前までは完璧のエッセイを見直しては考えて考えて考えて日本橋駅で東西線に乗り換える。
日本橋からは飲み会を終えたサラリーマンたちがいつもたくさん乗ってくる。
家に帰る9時頃ご飯を食べて深夜までエッセイを書く。(家族にはとても迷惑を掛けたと思う。sorry.)

それでもMBAエッセイの質問を通じて本当に自分に問い続けたと思う。

“What is your short term and long term goal?”(あなたの短期・長期の目標は何ですか?)
“Why do you want an MBA?”(なぜMBAが必要なのですか?)
“What is the most important things for you?”(あなたの人生で最も大切なものは何ですか?)

大学受験のとき、会社の就職のときと違いある程度のレールはもうない。
オポチュニティーコストも含めて1500万円の私費負担。親に家族に迷惑が掛かる。どうする20代社会人?

そんなことを考え続けて坂をのぼり続けてやっと本当の素直な自分の答えが出来上がった。そして堂々と自分の言葉で世界のMBA学校へ語れると感じた。先生にぶつけた。

先生:“もう夜の渋谷で会うことはないね、ヤス。Great!”

日本橋までの帰りの銀座線でエッセイを読み返していたら、表参道から乗ってきて隣に座ったスーツ姿のアメリカ人が声をかけてきた。

“MBA?エッセイだね。もう少しだね、頑張ってね。”

彼はウォートンMBAの卒業生で今東京で働いていると言っていた。
嬉しかった。あと少し頑張ろうと思った。

家について時計をみると0時を過ぎていた。日付は1日となり暑い夏が終わりを迎える9月になっていた。もう後戻りはしない。突き進もう。会社の大先輩から言われる“若いうちは思いっきりやれ”という言葉を勝手によく解釈して自分の背中を押した。

10月。全ての書類をセットにしてWEBからイギリス3校、アメリカ西海岸3校へ提出した。
書類を通過すれば面接に招待される。メール確認にソワソワする1ヶ月間が始まった。
ケンブリッジにUCLAにスタンフォードにオックスフォードにLBSにUCバークレーに、、、はじめて世界の学校と自分個人が直接接点を持ち、YESかNOかのズバリの判断が下されるという事実に、少しワクワクしながらメールを確認する毎日となった。(続く)

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2009.01.09 Fri l 未分類 l top
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